身体障害者になって得したメリット9選【手帳1級の僕が経験した特典】

スポンサーリンク
こんにちはmasa3です。
障害者手帳を発行してもらったのは良いけど、割引などの補助がたくさんありすぎてよくわかりませんよね。
せっかくお得に利用できるサービスがあるのに、知らないことで損をすることがたくさんあります。
そこで今回は、1級障害者になって13年経った僕が使って得した割引サービスや、特典をご紹介します。
障害があるからこそ受けられるお得なサービスをもれなく活用しましょう!
目次
- 1 身体障害者になって得した特典やメリット『交通機関の減額』
- 2 身体障害者になって得した特典やメリット『施設利用料金』
- 3 身体障害者になって得した特典やメリット『医療費』
- 4 身体障害者になって得した特典やメリット『税金の減免』
- 5 身体障害者になって得した特典やメリット『予防接種の払い戻し』
- 6 身体障害者になって得した特典やメリット『手当・年金』
- 7 身体障害者になって得した特典やメリット『転職』
- 8 身体障害者になって得した特典やメリット『学費の割引』
- 9 身体障害者になって得した特典やメリット『都営・県営住宅の当選確率』
- 10 身体障害手帳を持って感じたデメリット
- 11 障害者手帳で得られるお得やメリットまとめ
身体障害者になって得した特典やメリット『交通機関の減額』

それでは、僕が身体障害者になって得したこと、まずはなんといっても頻繁に利用する交通機関の料金減額です。
バス運賃は半額
バスを利用するときは障害者手帳を運転手さんに見せると、半額の運賃で乗ることができます。
ただし、介助者が一緒に乗車していないと断られることがあるので注意しましょう。
バス会社の説明を見ると「身体障害者手帳を所持する方及びその介護者の方」となっていて、1人で乗った場合は割引しないとは書いてないので運転手さんに相談してみると良いです。
僕も何度か1人で乗ったときに断られたことがあるので、電車のルールと勘違いしてるのかな?と思ったことがあります。
電車運賃は介助者同伴で半額
そして、電車料金も障害者は半額で利用できます。
ただし電車の場合は、介助者が一緒にいる場合に限り、障害者本人と介助者のそれぞれが小人料金で利用できます。
利用の際は、小人チケット2枚と障害者手帳を持って改札窓口に行ってハンコを押してもらい、降りるときも窓口でチケットを渡す必要があります。
正直、駅員の方は手帳と顔のチェックなどしていないので、恥ずかしがらずどんどん利用するべきと思います。
福祉タクシー料金も半額
タクシーを使った場合、タクシーチケットを運転手に渡すことで後日運賃の半額を自分の口座に振り込んでもらえます。
ただし、助成額の上限は1200円までなので、タクシー運賃が2400円までなら半額は補助してもらえます。
タクシーチケットは1年間312枚配布してもらえるので、ほとんど使い切らずに廃棄になります。
ちょっともったいないですが、、、
タクシー会社、障害の度合い、地域、所得で対象者は変わりますので、市区町村のホームページで確認してみてください。
タクシーチケットは、基本的に障害者本人が利用するためのものなので、家族や友達などに譲渡して使ってもらったりしないようにしましょう。
障害者手帳で10%引き
タクシーチケットを利用できるのは、いろいろな条件をクリアした人だけですが、障害者手帳を提示するだけでもタクシーを10%引きで利用することができます。
以前は障害者手帳を知らない運転手がいて、手帳を提示してもわからない運転手がいましたが、今はほとんどなくなりました。
万が一、手帳を見せただけではわからない運転手がいたら、障害者と伝えた上で乗車料金を10%割り引いてもらいましょう。
航空運賃は約半額
旅行するとき、パッケージ旅行を選んでしまいがちですが、飛行機を利用する場合も国内に限って割引を受けることができます!
航空運賃も電車と同じく、障害者本人と介助者が一緒に利用することで割引が受けられます。
割引率は航空会社によって違いますが、だいたい半額と思っておけば間違いないですね。
手続きは簡単です。
予約の際に障害者枠を選んで、当日障害者手帳を持って介助者と一緒に搭乗手続きをします。
その時に手帳を見せればOK!
ちなみに障害者の場合、出発時刻前ならキャンセル料もほぼかからないのも安心感がありますね。
有料道路の割引(ETC)も半額
高速道路などの有料道路を使うときは、障害者手帳を提示することで割引してもらえます。
とはいえ、毎回窓口で手帳を提示して支払いをするのが面倒、という人はETCカードを登録しておけば割引を受けることができます。
登録には以下のものが必要です。
かなり面倒でしたが、1回登録すれば車を変えない限り利用し続けられるので、割引を受けたい方はお住まいの役所の福祉課に問い合わせてみましょう。
駐輪場料金も半額
都・市営駐輪場を定期的に使う場合は、定期券を半額で購入することができます。
駐輪場料金は場所によっても変わりますが、いずれの定期も半額で利用できます。
駐輪場の定期券は毎年1月までに応募が始まって抽選で駐輪場の利用者が決まりますが、当選確率も優遇されて上がるのでお得に利用できるメリットがあります。
しかも、駐輪場の定期券は自転車に貼るシールタイプで、障害者とわからないのも良いですね。
身体障害者になって得した特典やメリット『施設利用料金』

続いて僕が身体障害者になって得したことといえば、施設を利用するときに受けられる割引です。
施設によって割引率は変わりますが、半額や無料で利用できる施設があるので、遊びに行くときは障害者割引があるかどうか、必ずチェックするべきですね!
公共施設は基本無料
公共施設といえば、都や県が運営する施設です。
これらが運営する施設は基本的に無料で利用できるところが多いです。
夏休みに毎年イベントを開催している、東京国立博物館や国立科学博物館の〇〇展や〇〇博も本人と介助者は無料です!
僕は2019年に開催された恐竜博、大昆虫展を利用させてもらいました。
人気のスポットを無料で利用できるので、気軽にお出かけができますね。
ちなみに今回紹介した施設は、全て僕が実際に利用したものです。
ただ、無料で楽しめる施設は他にもたくさんあるのでどんなところがあるか知りたい方は「障害者手帳で行こう!」で詳しく紹介しています。
他にも都や県の運営する駐車場も無料で利用できるところが多いので、お出かけの際はチェックしておくと、お金を気にせず遊ぶことができますね。
レジャー施設の割引もあり
遊びに行くときは必ずといっていいほど利用するレジャー施設の割引もかなり受けることができますよ。
映画館は半額
映画館は通常料金がひとり2000円前後しますが、障害者本人と介助者は1000円で利用できます。
購入方法は手帳を受付で提示するだけなので簡単に割引で購入できます。
事前予約の場合も、ネットで障害者料金で購入して窓口で手帳を提示するだけです。
3Dなどのオプション観賞は割引対象にはならないのでその点は注意が必要ですね。
ディズニーも割引あり
そしてみんな大好き天下のディズニーランドやディズニーシーにも障害者割引があります。
他の施設に比べて割引率は低いですが、それでも高額なディズニーのチケットを割引で購入できるのは魅力ですね。
割引率は、だいたい20%くらいです。
2020年7月現在の大人の料金は8200円、障害者料金は6600円でした。
USJの割引は大きい
ユニバーサルスタジオジャパンは、人気のレジャー施設の中でも割引率が高い施設です。
かなり安かった記憶があったので、改めて調べてみたところ45%以上の割引率でした!
この割引率は大きいですね!
サンリオピューロランドは待ちも解消
サンリオピューロランドは、障害者割引が一律200円と割引率は小さいですが、「ハートパス」を受けるとことができます。
ハートパスを受け取ってアトラクションで提示すると、待ち時間なく乗り物に乗ることができます。
サンリオピューロランドも人気のアトラクションは2〜3時間待ちはザラなので割引以上のメリットがあると思います。
よみうりランドも待ち時間解消
よみうりランドも障害者割引は300円程度ですが、待ち時間を解消できる「途中合流サービス」があります。
対象のアトラクションのみですが、長い待ち時間を一部だけでも解消できたら、1日を有効に活用できますね。
品川・池袋の水族館も半額
水族館は都や県が運営している施設なら無料で利用できますが、民営施設でも半額で利用することができます。
例えば、しながわ水族館・マクセルアクアパーク品川・池袋サンシャイン水族館などは手帳提示で、障害者本人と介助者が半額になります。
身体障害者になって得した特典やメリット『医療費』

障害者になると、「重度心身障害者医療費助成受給券」という名刺2枚分程度の紙をもらえます。
この重度心身障害者医療費助成受給券を地域の医療機関に提出すると、医療費は一律300円になります。
さらに非課税世帯は無料で医療を受けることができます。
もしも、住まいの都道府県以外で医療を受けたとしても、役所で申請すれば後から還付してもらえます。
障害以外の診療科を受診するときも300円で済むので、かなり大きいメリットですね。
ちなみに処方箋薬局は無料なので、処方された薬は無料です。
風邪をひいたときに、ドラッグストアで風邪薬を買うよりも病院に行って風邪薬を処方してもらった方が安上がりなのでお店で買ったら損しますよ。
障害者の場合、薬が実費になるとそれだけで毎月10万円以上の医療費がかかるので受給権が無いと生活できないですね、、、
身体障害者になって得した特典やメリット『税金の減免』

障害者になったことで国の税金も免除されたり減免されました。
自動車税の減免
自動車の排気量にかかる自動車税も障害者手帳を持っていれば減免されます。
2.5リットルまでの排気量なら自動車税は全額免除されます。
2.5リットル以上になると、45000円を超えた税金の差額を収めるといった感じです。
僕の保有している車は排気量が1.8リットルなので年間の自動車税はゼロ!
車の維持に必要なのは、ガソリン、保険、車検だけです。
車が必要な障害者にとって、1年間で45000円の節税は大きいですね。
減免額の上限額の例

ハイブリッドの減免額

出典:https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp
NHKは全額免除or半額免除
身体障害者の場合、NHKの受信料は全額免除、または、減免されて半額になります。
今まで知らずに受信料を支払っていましたが、申請さえすれば料金を支払わなくて済むので対象かどうかはチェックしておいた方がいいですね。
水道料金も減免
水道料金は、基本料金と従量料金の合計額の8%相当が免除されます。
水道料金は高額にはならないのであまり大きな割引ではないかもしれませんが、普通なら受けられない割引なので申請する価値はありますね。
手続きは市区町村の役所で申請書をもらって窓口に提出、または郵送するだけです。
身体障害者になって得した特典やメリット『予防接種の払い戻し』

障害者が予防接種を受けた場合、実費を払い戻してもらうことができます。
予防接種の代表的なものといえば、毎年行うインフルエンザですが、こちらも対象になります。
市区町村によって補助してもらえる金額は違いますが、3000〜4000円までの負担額は戻ってきます。
ほとんどの医療機関で予防接種は3000円程度なので全額戻ってくると思って間違いないと思います。
身体障害者になって得した特典やメリット『手当・年金』

障害があると、手当や年金が支給してもらえます。
障害の度合いや、所得によって対象の手当は変わりますが、ここも申請するだけで受給できるのでチェックしておきましょう。
障害者手当の受給
以下は千葉県の手当です。
合計で年間、532200円支給されることになります。
これに生活保護が加われば最低限の生活は問題ないですね。
とはいえ、収入が十分とはいえないので、僕は働いています。
働くと、「特別障害者手当・ねたきり手当」は給付対象外になり「障害者福祉手当」だけを受給することができます。
月額7000円とはいえ、何もせずに年間84000円をもらえるのでかなりお得です。
障害年金の受給
また、国民年金加入中や20歳前後という条件はありますが「障害者年金」の受給も可能です。
国民年金加入中(または老齢基礎年金を受給していない60歳以上65歳未満で国内在住)や20歳前の病気やけがによって、障害等級表(1級・2級)に定める障がいの状態になった場合に支給されます。
出典:https://www.nenkin.go.jp
僕は残念ながら、こちらの年金の受給対象にはなりませんでしたが受給の対象なら、年間100万円近い補助を受けられるのでこちらも大きなメリットです。
身体障害者になって得した特典やメリット『転職』

僕が障害者になってはじめに行動したのが「転職」です。
もともと、中小企業でブラックな状態で働いていた僕は障害者採用があることを知り障害者の求人を調べ始めました。
そこで見たのは、名前を聞いたことがある大手企業ばかりの求人です!
大手企業は福利厚生や職場環境が良いと聞いていたので、すぐにエージェント登録して転職活動をスタートしました。
実際に転職してみて、以前働いていた環境よりも責任は重くなりましたが、給料も上がり残業代も100%つくうえに、休みも120日以上、なおかつ有給休暇もしっかり取れることには驚きました!(大手の人たちは当たり前のようですが…)
おかげで転職してから、10年間安定して大手企業で働いてます。
ちなみに僕が転職で使ったサイトは3つです。

・dodaチャレンジ

・【ラルゴ高田馬場】

転職できるようなスキルがないから無理だよ・・・
そんな悩みも大丈夫。
障害者には移行支援があります!
無料で実践に役立つスキルが身につけられるので、転職には有利なスキルが揃ってます。
なかでもIT関連のスキルはこれからも需要が高まっていくと予想されていますし、平均年収も高い業界なので、まずは見学に行ってみるのがおすすめです。
就労移行支援を行っている企業はいろいろありますが、やっぱり障害者専門の就職・転職サイトを15年以上運営するパイオニア的存在のアットジーピーが運営する【atGPジョブトレIT・Web】一択でいいと思います。
IT転職がおすすめの理由は以下で解説しています。
身体障害者になって得した特典やメリット『学費の割引』

2018年から始まった「障害者雇用促進法」で障害者の雇用率は2.3%まで上がり企業も積極的に障害者雇用に動くようになりました。
そこで、雇用をサポートするためにスキルアップをするためのスクールで障害者割引をスタートするようになりました。
特に障害者が環境の負担を少なくして働きやすいのが、プログラミングのエンジニア職です。
パソコンさえあれば自宅でも仕事ができるので、心身に障害があっても安定的に仕事をしやすいですね。
侍エンジニア塾は、2018年から全コースで障害者割引をスタートしています。
AIコースなど高所得を期待できるコースが半額で受講できるので、プログラミングを学ぶなら侍エンジニア塾1択かと。
それと、離職中の人に限ってWeb制作スキルを無料で学べるジョブトレもあります。
こちらは障害者転職サイト「アットジーピー」が運営する就労移行支援サービスなので、転職活動もアットジーピーを利用する前提での登録ですね。
身体障害者になって得した特典やメリット『都営・県営住宅の当選確率』

都や県が運営する住宅は抽選で住める人が決まりますが、障害者になると当選確率は3〜7倍になります!
だいたいの内訳は、
障害者や高齢者、ひとり親世帯に当選しやすい制度になっています。
とはいえ、応募者数の多い東京都などは優遇されてもなかなか当選できないとこも当たり前なので、気長に申し込み続けるしかないですね。
身体障害手帳を持って感じたデメリット

さて、ここまで障害者手帳を持ってることで得られるメリットについて解説していきました。
ここで疑問になるのが、デメリットについてですね。
僕が13年間、障害者手帳を持っていてデメリットに感じたことはありません!
しいていえば、障害者手帳のカバー(緑色のビニール製のもの)が邪魔だったことくらいです。
障害者手帳はカバーを外して、財布の中にっしょに入れてるので特に不便は無いですね。
ちなみに、障害者手帳のカバーはというと、写真を撮って載せようと思って探したんですが、見当たらなかったのでゴミへ行ってしまったのかもしれません、、、。
ということで、今のところ障害者手帳のデメリットは、”カバーが邪魔だった” ということだけでした。
障害者手帳で得られるお得やメリットまとめ
今回は、1級障害者になって13年経った僕が、使って得した割引サービスや、特典などのメリットをご紹介してきました。
障害者になるまでは社会的弱者になることが怖かったですが、なってみたらハンデがあるからこそ受けられる良いサービスが充実していて、今ではなだ見放さず持ち歩いています。
知らないサービスがありましたらぜひ活用してみてください!
スポンサーリンク